願い

kimidorifarmのメインの野菜の1つ、ビーツ。

ビーツの栽培を始めたきっかけは、カナダに住んでいた頃、友人宅でいただいた「ボルシチ」があまりにも美味しかったからです。

10年前にはほとんど知られていなかったビーツを、マルシェや直売などでお客様に説明をする際には、いつも二つの国を一緒に、有名な産地として紹介させていただいていました。

今、ニュースやラジオから流れてくる情報に胸が痛むばかりです。

WWOOFのホストになって10年以上、今までに多くの国の、様々なバックグラウンドを持つ方々と畑食住を共にしてきました。

滞在しにくる方は、みんな育った環境が違うので、当然ながら個性や感覚は様々です。それでも、家族のこと、友達、恋人のこと、将来の夢や、平和、歴史、今後の自分にとって大切な事、たくさんのことを話し、たくさん笑い、時には涙し、たくさんのことを教わりました。振り返るととても濃い毎日で、みんないつかまた会える親戚のように感じています。

連日のニュースを見るたびに、あの時来た彼女は大丈夫だろうか、彼は、彼の家族は、友達は・・・と心配が絶えません。

自分たちが一個人としてできることがあるか、間接的にでも何かできないか・・・自問自問の日々です。

失うものが多すぎるこの状況、一日も、一刻も早く終息するよう願ってやみません。

そして一日も早くみなさんの顔に笑顔が戻りますよう、心から願ってやみません。