雪おろし

昨日は朝から湿り気の多い重たい雪が降りました。

雪が降ると、2014年の異例の大雪を思い出します。あの時はまだ就農したばかりだったのですが、各地の農家さん達同様、kimidorifarmでもビニールハウス(以下ハウス)が目の前でゆっくり押し潰されました…さぁ、これから!というタイミングだっこともあり、ハウスだけでなく心も潰された気分でした。それ以来。2月のまとまった雪は、その頃の苦い思い出を呼び起こします。(写真は一番最後にあります)

さて、ハウスの雪対策としては両側面を閉め(側面はクルクルと巻き上げ式で開閉できるようになっています)、中で火を燃やす、というのが効果的だそうです。中から温めて雪を自然に落とす、ということですね。しかし、今kimidorifarmのハウスの中には乾燥真っ最中の干し芋が並んでいます。お芋の香りが損なわれるので火はつけられませんし、風も通し続ける必要があるので側面をふさぐわけにもいきません。

なので、ひたすら雪を落として、雪をかきます。

長い専用の雪かきを使って、傷をつけないように雪を降ろしていきます。これを、両側面行います。

その後、落ちて側面にたまった雪を再び掻き出して、風が通るようにします。側面の部分は網になっているのですが、この部分にたまった雪を取り除くと、ブワッと干し芋の香りが溢れてきます。いかに風通しが大切かを感じる瞬間でもあります。

今回は、幸いにも降り始めが日中だったこと、また積雪量も一応対応可能量だった為、事なきを得ました。2014年のあの経験があったからこそ、今対応策を考えられたり、念には念を入れて備える事ができるのだと思います。この時期の大雪は心穏やかではありません。

一夜明けた今日。

素晴らしくいいお天気でそこら中がキラキラでした。夜の間にパウダースノーに変わったらしく、木の上の雪が鳥が飛び立つのと同時にサラサラの粉雪がキラキラとこぼれ落ちる様子は、見惚れてしまう一瞬でした。

ミナミヤマ

日の出

ツララ枝

どこもかしこも綺麗なのに写真に撮るとなんかちょっと違うな…と。写真家さんはすごいなぁと感じます。

日中の暖かさで大分雪は溶けましたが、まだまだ油断ができない予報が出ています。もうこれ以上ひどい雪にならないよう、願ってやみません。

☆☆2014年の豪雪で潰れたハウス(2014.2.15)☆☆